当社では 120 年を迎えた取り組みのひとつとして、周年記念ロゴを社内公募いたしました。当社の企業ロゴには、社員一人ひとりが主役であるとの意味が 込められております。しかしながら、企業ロゴの意味が社内でもほとんど周知されておらず、その理由のひとつに会社が決め、ある日突然ロゴが変わった印象が強かったから興味をもたなかったとの声がございました。そのため、120年の節目に社員が参加して会社に対する思いを表現し、社員一人ひとりの記憶に残る取り組みを実施したいと思ったことがきっかけです。
ロゴデザインの公募を社内に呼びかけた当初は、大半の社員がどのようにデザインすればよいのか戸惑ったと思います。ロゴの募集にあたっては、デザイン画はパソコン作成だけでなく、手描きデザインも可能といたしました。デザインソフトを使える社員は限られていますから、日ごろパソコンを使わない社員にも応募してもらいたかったためです。
また、デザインの出来栄えよりもロゴに込めた「思い」を重視したかったため、応募に際してはどのような意味をもったデザインなのかも必ず記入してもらいました。結果、約3週間の公募期間に 22点のデザイン応募をいただきました。当社は全従業員が 90人程度の企業ですので、およそ4分の1の社員が参加してくれた計算になり、大変驚いたと同時に、忙しいなか時間をつくって参加してくれたことに感謝しております。
応募があった22点は、それぞれに会社に対する思いが込められていましたが、最終的に「未来に向けて進んでいく思い」が明確にデザインに表れていた溶融部門の岩下僚馬さんの作品に決定いたしました。
なお、当社の企業ロゴは「ISUZU」の頭文字である「i」を中心モチーフに、光の移り変わりを表現することで、光を自在に操る技術を表しております。また、「i」は社員一人ひとりを表しており、集まって円を形作ることで、一人ひとりが会社の主役となり、経営理念を実現していく姿を具現化しております。
当社が歩んでいく未来は社員ひとりひとりが主役となって築いていくものであるため、応募いただいた全ての周年ロゴには社員それぞれの未来に向けたメッセージが込められていると思っております。企業ロゴに込められた「一人ひとりが主役」であり、周年記念ロゴに込められた「協力してともに明るい未来に向かって歩んでいく」企業を目指してガラスと光の可能性を追求してまいります。